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リクルートワークス研究所が26日発表した2024年春卒業予定の大学生・大学院生の求人倍率は1.71倍と前年から0.13ポイント上昇した。上昇は2年連続。これまで慎重だった中小企業でも採用意欲が高まり、新型コロナウイルス感染拡大前の水準(19年卒の1.88倍)に近づきつつある。
民間企業の求人総数は9.3%増の77万2900人、民間企業への就職を希望する学生は0.5%増の45万1000人だった。
従業員が300人未満の企業の求人総数は11.6%増の42万7500人と回復が鮮明だった。就職希望者数は4.3%減の6万9100人で、求人倍率は0.88ポイント増の6.19倍だった。一方、従業員5000人以上の求人倍率は0.41倍。300人未満と5000人以上の倍率差は5.78ポイントと依然として大きく、学生の大手志向が続いている。
業種別の求人総数では、建設業は10%増の11万6800人、流通業は5.2%増の28万3100人で、求人倍率はそれぞれ6.04ポイント上昇の13.74倍、2.72ポイント上昇の10.49倍と高水準だった。リクルートワークス研究所の中村星斗研究員は「構造的に人手不足が続いていて採用意欲が高まっている」と分析する。
学生への調査は2月上旬に実施し、24年3月卒業予定の大学生990人、大学院生368人から回答を得た。結果を基に、従業員規模別や業種別の就職希望者数を推計した。企業には1月末〜3月上旬に調査を実施し、4140社から回答を得た。(日経電子版 参照)