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▼ベースアップ 企業が基本給の水準を一律に引き上げること。ベアとも呼ばれる。社員の勤務年数などに応じて給与を増やす定期昇給とは異なる。ベアを実施すると業績が悪化した際に引き下げるのは難しく、基本給をもとに計算する社会保険料や残業代なども増えるため、多くの企業は実施には慎重だ。
物価高を背景に2023年の春季労使交渉では大手企業を中心としてベアを含んだ大幅な賃上げが相次いだ。連合の23年の春季労使交渉の第6回集計(6月1日時点)では定期昇給とベアを合わせた賃上げ率は3.66%。前年より1.57ポイント上昇した。300人未満の中小組合でも3.36%(同1.39ポイント増)となった。
原材料高により食品や家電製品、サービスなど幅広い分野で値上げの動きが続き、厚生労働省によると4月の実質賃金(確報)は前年同月比で3.2%減った。13カ月連続でマイナスとなっており、ベアを含んだ賃上げが持続するかに注目が集まっている。(日経電子版 参照)