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文部科学省と厚生労働省は26日、2023年春に卒業した大学生の4月1日時点の就職率が前年より1.5ポイント高い97.3%だったと発表した。前年を上回るのは3年ぶり。新型コロナウイルスの流行で落ち込んだ企業の採用意欲が回復し、人材獲得競争が激しくなっている。
就職率は就職希望者のうち実際に職に就いた人数の比率を指す。調査は全国の国公私立大62校から抽出した4770人を対象に実施した。
コロナ前までは企業の人手不足などを背景に就職率の上昇傾向が続いたが、21年卒は新規採用を見送る企業が増え、96.0%(前年比2ポイント減)に落ち込んだ。22年卒も95.8%で2年連続で低下した。23年卒は回復した一方、1997年の調査開始以来最も高い98.0%だった18年卒、20年卒には届かなかった。
コロナ下で採用を控えた反動に加え、旅行や飲食などの業界で採用を増やす動きが目立つ。文科省は全体的な求人数がコロナ前の水準に戻ってきているとみる。
男女別にみると、男子(97.3%)は前年より2.7ポイント、女子(97.3%)は0.2ポイントそれぞれ上がった。文理別では文系が同1.7ポイント高い97.1%、理系は0.7ポイント上昇の98.1%となった。
高校卒業者の就職率は前年比0.1ポイント高い98.0%だった。(日経電子版 参照)